【課題解決】高級腕時計における鏡面加工の課題を解決

2025/07/10 コラム

高級腕時計の外装部品では、製品価値を高めるための意匠性が重視されており、ケースや文字盤、ムーブメントの可視部などには鏡面加工が多く用いられています。こうした高級感を演出する仕上げには、金属ごとの特性に応じた高精度な切削が不可欠です。
本コラムでは、時計部品の鏡面加工における加工の課題と、ダイヤモンドバイトによる改善ポイントをご紹介します。

文字盤の鏡面加工の課題

文字盤の鏡面加工の課題

高級腕時計では、外観の印象を左右する文字盤に、鏡面加工による加飾が施されています。光沢や表面のムラは、製品全体の質感に大きく影響します。
また、内部構造が見えるスケルトンタイプの時計では、ムーブメントにも同様に鏡面仕上げが求められます。テンプやアンクル、ガンギ車など、形状が複雑で微細な部品では、わずかなキズや加工ムラが目立ちやすく、高精度な仕上げが必要とされます。

従来、時計部品の素材にはアルミ、真鍮、銅といった非鉄金属が用いられていますが、一般的な切削バイトでは、十分な仕上がりが得られないという課題がありました。

パッケージ基板の切断の課題

〈課題のポイント〉

  • 文字盤・ムーブメントの鏡面加工を行いたい
  • 一般的なバイトでは、十分な仕上がりが得られない

ダイヤモンドバイトによる課題解決

一般的に、超硬やPCD(多結晶ダイヤモンド)バイトでは、鏡面加工は難しいとされています。特にPCDバイトによるアルミニウムの加工表面は、鏡面まではいかず、乱反射して白っぽく見えてしまうことも… そこで活用されているのが、東京ダイヤモンド工具製作所のダイヤモンドバイトです。

「単結晶ダイヤモンドバイト(MCDバイト)」は、地球上で最も硬度が高いとされる単結晶ダイヤモンド(Mono Crystal Diamond, MCD)を、シャープな刃先に研磨した切削工具です。軟質で粘りのある銅合金にも適しており、文字盤やムーブメントの鏡面加工に最適です。

東京ダイヤモンド工具製作所では、加工材質や要求精度に応じて、バイトをカスタムメイドで制作することが可能です。「カタログ品では対応できなかった」「他社で断られた」といった案件でも、ご相談いただけます。

ダイヤモンドバイトによる課題解決

〈改善のポイント〉

  • 単結晶ダイヤモンドバイトで、精度の高い鏡面加工が実現
  • 仕様に応じたカスタムメイドが可能

面加工におすすめの工具

面加工におすすめの工具

単結晶ダイヤモンドバイト(MCDバイト)

単結晶ダイヤモンド(MCD)を研磨した、ダイヤモンドバイトです。
超硬合金・PCD(多結晶ダイヤモンド)バイトでは得られない切削での鏡面加工が可能です。

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高級時計などの嗜好品における加飾では、外観品質と高精度を両立する切削技術が求められます。
東京ダイヤモンド工具製作所では、切削加工用の単結晶ダイヤモンドバイトを80年以上にわたり製造しており、加工条件やワーク材質に応じて、最適な仕様をご提案しています。

精密部品の鏡面加工にお困りの加工メーカーの方は、ぜひ一度ご相談ください。