【課題解決】高級腕時計における鏡面加工の課題を解決
高級腕時計の外装部品では、製品価値を高めるための意匠性が重視されており、ケースや文字盤、ムーブメントの可視部などには鏡面加工が多く用いられています。こうした高級感を演出する仕上げには、金属ごとの特性に応じた高精度な切削が不可欠です。
本コラムでは、時計部品の鏡面加工における加工の課題と、ダイヤモンドバイトによる改善ポイントをご紹介します。
文字盤の鏡面加工の課題

高級腕時計では、外観の印象を左右する文字盤に、鏡面加工による加飾が施されています。光沢や表面のムラは、製品全体の質感に大きく影響します。
また、内部構造が見えるスケルトンタイプの時計では、ムーブメントにも同様に鏡面仕上げが求められます。テンプやアンクル、ガンギ車など、形状が複雑で微細な部品では、わずかなキズや加工ムラが目立ちやすく、高精度な仕上げが必要とされます。
従来、時計部品の素材にはアルミ、真鍮、銅といった非鉄金属が用いられていますが、一般的な切削バイトでは、十分な仕上がりが得られないという課題がありました。

〈課題のポイント〉
- 文字盤・ムーブメントの鏡面加工を行いたい
- 一般的なバイトでは、十分な仕上がりが得られない
ダイヤモンドバイトによる課題解決
一般的に、超硬やPCD(多結晶ダイヤモンド)バイトでは、鏡面加工は難しいとされています。特にPCDバイトによるアルミニウムの加工表面は、鏡面まではいかず、乱反射して白っぽく見えてしまうことも… そこで活用されているのが、東京ダイヤモンド工具製作所のダイヤモンドバイトです。
「単結晶ダイヤモンドバイト(MCDバイト)」は、地球上で最も硬度が高いとされる単結晶ダイヤモンド(Mono Crystal Diamond, MCD)を、シャープな刃先に研磨した切削工具です。軟質で粘りのある銅合金にも適しており、文字盤やムーブメントの鏡面加工に最適です。
東京ダイヤモンド工具製作所では、加工材質や要求精度に応じて、バイトをカスタムメイドで制作することが可能です。「カタログ品では対応できなかった」「他社で断られた」といった案件でも、ご相談いただけます。

〈改善のポイント〉
- 単結晶ダイヤモンドバイトで、精度の高い鏡面加工が実現
- 仕様に応じたカスタムメイドが可能
面加工におすすめの工具
単結晶ダイヤモンドバイト(MCDバイト)
単結晶ダイヤモンド(MCD)を研磨した、ダイヤモンドバイトです。
超硬合金・PCD(多結晶ダイヤモンド)バイトでは得られない切削での鏡面加工が可能です。
今すぐ!ご相談ください
高級時計などの嗜好品における加飾では、外観品質と高精度を両立する切削技術が求められます。
東京ダイヤモンド工具製作所では、切削加工用の単結晶ダイヤモンドバイトを80年以上にわたり製造しており、加工条件やワーク材質に応じて、最適な仕様をご提案しています。
精密部品の鏡面加工にお困りの加工メーカーの方は、ぜひ一度ご相談ください。