CFRPやGFRPなどの繊維強化材料の加工時のバリ・層剥離を抑制

【繊維強化材料のバリ・層剥離の課題】

CFRPやGFRPは、「軽くて強い(材料比強度が大きい)」素材で、航空機や自動車の部品で採用が進んでいますが、その加工ではバリ(繊維残り)や層剥離(デラミネーション)の発生などが課題です。
繊維が大規模、小規模に引きちぎられてしまう状態になるこれらの現象は、工具と材料との界面で剥離・引き裂きにつながる大きな「削り残しに伴う摩擦力」が材料側に働くことで、材料を傷めてしまうからだと推察できます。



【DTFC電着ホイールで解決】

当社のCFRP/GFRP加工用研削工具“DTFC”は、切れ味を最大化する砥粒の選定とともに、被削材との摩擦面積の最小化と、剪断作用の最大化を実現することで、直接触れ合う摩擦面積を減らしながら、弾性回復を剪断(ズリ)作用により効果的に削り取ることで、トリミング加工や切断時のバリや層剥離を抑えることができます。

CFRPやGFRPなどの繊維強化材料の加工時のバリ・層剥離を抑制 画像

バリ・層剥離を抑えたCFRPのトリミング加工

バリ・層剥離を抑えたCFRPのトリミング加工 画像

バリ・層剥離を抑えたGFRPのトリミング加工

繊維強化材料の加工に最適な研削工具

繊維強化複合材料加工用 “DTFC“ 電着ホイール

※左の写真は、カッティングホイールですが、上記トリミング加工での使用工具は、別のものです。

【製品仕様例】
 砥粒粒度 : #40~#200
 ボンド種 : 電着

【対象加工素材】
 CFRP、GFRP、繊維強化材料など

電着特有の切れ味の良さをより引き出す適正砥粒選定と特殊形状を組合わせる事によりさらに効果的な研削が実現できます。

■バリ・剥離層を大幅に抑制し、高品位・高精度な加工を実現

■手仕上げ工程の削減、長寿命、再電着対応により、量産コスト削減を実現

■手仕上げ工程の削減は、精度のバラつきを抑制でき、高い精度を必要とする接合部の仕上げ加工に有効